連休も終わりか…
マンガとか
- 作者: 相田裕
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/10/27
- メディア: コミック
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物語も佳境に入ってきた第10巻は、ヒルシャーの次の言葉から始まる。
「去年もナポリに来ていたのを覚えているか?」
ナポリでマリオ・ボッシを追ったトリエラの話。そう、これはトリエラを軸にした総集編だ。
マリオ・ボッシに「ヒルシャーと仲良く」と言われた時の返しに「私が大嫌いなのは身勝手な大人だ」というトリエラは、自身の感情と立ち位置を測りかねていた。それこそ立ち位置も条件付けで決まれば良いと望むくらいに。
次にエルザとラウーロの兄弟の事件が起こる。ここはアニメのが一等救われない上に上手く表現されているので、ぜひ見て欲しい(俺ももう一回見直した)。
条件付けによってラウーロを愛するエルザ(能登かわいいよ、能登のムダ遣い)は、皆と仲良くしようというエッタに対して「(担当官以外の事を考えるなんて)あなた達には愛情が足りない」と言い放つ。その部屋にあるのは余ったフィルムを消化した折に、偶々映ったラウーロの写真だ*1
事件を追うフェルミ(なんと池田秀一である)はトリエラと話をする事で真実へ近づいてゆく。その問答で出るのが。
「条件付けと愛情は似ているの」
「どこまでが自分の感情かわからない」
さて、10巻の流れ。トリエラを戦闘に立たせまいと一人暗殺へと向かうヒルシャー。それを見て、自分の存在意義を揺さぶられるトリエラ。ヒルシャーとの別離を考え、それを踏みとどまり、そこでようやく「生きること」を考え始める。
「必死に生きて、そして死のう」*2
ラシェル、ヒルシャーと渡ったトリエラへの庇護は、ようやっと報われたのだ。
トリエラの話がひと段落して、ようやっとヘンリエッタの話になる。
義体の宿舎でひとり泣いているヘンリエッタ。
そこで出る言葉は冒頭のトリエラとの対比だ。
「私…忘れちゃったの」
「一年前のクリスマスのこと…」
「日記帳に書いてあるのに思い出せない…」
復讐劇と重なって、エッタの話はどうにもハッピーに終われそうにない。
続きが凄く気になるなあ。