気をつけよう②

色々ゴタゴタしてて日記を付け忘れていたなあ。これだけは唯一続けてるものなんだから、こんくらいはちゃんとやっときたいものだ。

それでは二つ目。これも社会人だった頃の話。もう時効だろうし、いいかなあというのを。
職場の同僚に、個人的に凄い仲の良い奴がいた。ちょくちょくと同じ仕事をする様になって、随分と気が合った。一番気が合ったのが食事で、つまり、『どうせ金を払って食事をするなら旨い料理の方が良く、どうせ酔うなら旨い酒が良い』ってな物で、仕事が終われば、今日はあそこに、明日はこっちに…と飲み歩いた。ここはハズレだねえ…とか、当たりだねえ…とか、そんな風に食べ歩いていた訳だ。
その日は久しぶりに当たりを引いて、随分と旨い酒を飲みながら、何となく将来について話し合ってみた。どうやら、彼は今の仕事を続ける気は無いらしく、いずれは起業したいと話していた。

「へえ、そいつは中々面白そうだね、俺も少しは興味あるなあ」
「やっぱりそうですか、話が合うなあw」

まあ、その日はそんな感じにお開きになる筈だったんだけれども、帰り際に彼がこう言ったのだった。

「次の日曜日もし暇でしたら、ちょっと付き合って貰えませんか?」

俺は旨いものを食えるのかな…と、二つ返事。休日に遊びに行く事になった。
その日、新宿で待ち合わせをして彼に会うと雑居ビルに連れて行かれた。随分綺麗な内装で、細かくパーテーションで切られている。奥からスーツ姿で香水強めのお兄さんがやってきてこう言った。

「ようこそ、はじめまして、我々はこういう物です」

帝国ホテルに納めている…というパンフレットと出された。話を聞いてみると、ここは起業を考えている若者の企画に投資し、利益が出てからそれを回収する…という、いわゆる人材育成/派遣も兼ねたコンサルタント会社の様だった*1。その様な感じで、とても面白い話が始まった。
1)起業はとても簡単に出来る
2)帝王学という物は実はとても簡単で、しかしそれは限定された物だけに学ぶ事が許されている。それは金を持つ者である
3)迷わずに決断を下す事がいかに大事か
さて、ここのまでの話は非常に面白かった。エンタテイメントとしてはかなり。しかし次あたりから少しづつ変化してくる。

「…そういう訳で、我々は皆さんの才能に投資したいと考えています。その為のクラブを作って、そこで企画についての意見交換を同じ会員さんでやって貰うために、この部屋を開放しているのです」

ここで会員制クラブ…という言葉が出てくる。企業家の卵たちは皆クラブ会員なのだ。

「この会員は年齢制限もあり、またご紹介頂いた方のみ入会を許可させていただいてます。●●さん、あなたは運がいいですよ。これを逃す手は無いですよね?」

『年齢制限』、『紹介のみ』…と、地雷っぽいワードが並んでいく。

「それで、会員様になって頂くために、一応、名目上としてこちらの帝王学が学べるCDセットをご購入して頂く決まりになっております。無論、形だけですし、より重要なのが、これによって会員になれば終日、それこそ仕事の後にでもこの会議室を利用できるんですよ」

いよいよ来た…という感じ。起業コンサルタントの話から会員制クラブと話が変化し、紆余曲折の果てにCDだw 例によってお決まりの、

「うち会社は非常に『社会的信頼の厚い会社』で、普段は無い利率で金融会社の…」

という言葉からジャックスの契約書が出てくる。契約内容に目を通してみれば、50万くらい。流石にこれは無いw 横にいた同僚の彼はもう熱気も最高潮。けどまあ、当然、こんなのは払えないので無理と言うと、奥から上司らしき人物が出てくる。説明では愛車は『皆に夢を与える為にフェラーリ』だそうだw その上司が、このクラブがどれだけ凄いかを語り、説得してくれるのだが、まあ、無理なものは無理。そうすると更に奥から別の上司が…。

「普段、この上司は社にはいません。その部長3名全員から話を聞けるなんて●●さん、あなたはホントに運がいいですよ」

どう考えても最悪だと思う。ていうか帰して貰えそうに無い。この辺り、実に上手く出来ている。横に紹介者がいれば、それが親友であればあるほど、断れないだろう。しかも「即決の重要性」について刷り込みの様に説明している。俺はその場を乗り切るにはどうしたらいいか、色々と考えた。そして契約書と睨めっこをした後、契約書にサインをし、その場を辞した。その後、帰る道すがら即、電話を入れてクーリングオフをした。すると、同僚から電話が掛かってきて、どういうことか? と問われたけれども、まあ、もあ付き合う気は無いかなあ…と返事。実に危なかった。
その後、暫らくして、その同僚は会社を辞めたのだけれど、何が原因だったのか聞けなかった。うーん…なんだったんだろうなあ。この事件での教訓、『儲け話を話す奴は危ない。それが知人なら尚危ない』と。彼は元気してるのかなあ。
ネタとか
随分たまっていたかも。
亀田興毅:立ち上がりにダウン判定に疑問の声も。 朝、父ちゃんがTV番組で吼えていたが、相手をしていたガッツ石松やくみつるの方がよっぽど大人だったり。
創○学会潜入レポート。宗教は自分で得るものであって、他人から教わるものでないな、やっぱり。
攻略キャラクターは最大に。何を攻略するんだ、何を。ていうか、無人島って何よ。
グロUSB。ギャアアアアアア!!!! 刺さっている絵を見て吹いたw
PSPやW-ZERO3で展示物の解説が読める。あ、持ってて良かったPSP
「めぞん一刻」来春テレ朝でSPドラマに 響子役は伊東美咲。何でも伊東美咲だなあ…。

*1:今、思い出して書いてても意味判らん言葉だがw